女性泌尿器科

女性泌尿器科

泌尿器科というと、特に女性の場合、受診しにくいといったイメージをお持ちの方も多いと思います。
しかしながら排尿の問題は性別に関わらず、悩ましいものです。

比較的、若い女性も尿もれのお悩みなどを持たれており、外出や仕事、スポーツの支障になることもあります。
当院では、女性の皆様のQOL(quality of life:生活の質)の向上を目指すべく、問診と必要最小限の検査から適切な診断を行い、診断内容や治療の方向性について、わかりやすくご説明いたします。
尿漏れや頻尿、尿失禁などでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

こんな症状の方はご相談ください

・排尿時に痛みがある
・残尿感がある
・頻尿(トイレが近い)
・トイレが間に合わない
・尿漏れしてしまう
・夜、何回もトイレに起きる
・尿に血がまじっている
・検診で尿の異常を指摘された
・膀胱炎を繰り返す など

女性泌尿器科の主な病気について

■尿失禁  ■過活動膀胱

■膀胱炎  ■骨盤臓器脱(性器脱)



◇尿失禁

尿失禁(尿漏れ)とは、本人の意志に関わらず、尿をしたくない時や場所で漏れたり、尿が出てしまうことをいいます。
日常生活で不快や不自由をもたらし、生活の質を低下させます。
軽いものを含めると、成人女性の約3割で尿失禁の経験があるといわれています。
尿失禁は症状・原因により、大きく2つの種類に分けられます。

 ○切迫性尿失禁
 ○腹圧性尿失禁

治療は、骨盤底筋運動や薬物療法を行います。
治療を受けても症状が改善せず、日常生活に支障をきたす場合は、手術をお勧めします。



○切迫性尿失禁とは
急に尿がしたくなり(尿意切迫感)、トイレに間に合わず、漏れてしまうタイプの尿失禁です。
多くの場合は、特に原因がないのに膀胱の過敏性が増し、膀胱が勝手に収縮することで、尿意切迫感や尿漏れをきたしてしまうことがあります。
膀胱自体の老化が原因と考えられています。本来は脳からの指令で排尿はコントロールされていますが、脳血管障害などによりそのコントロールがうまく行かなくなった時など原因が明らかな場合もあります
○腹圧性尿失禁とは
咳やくしゃみをした時や重いものを持った時など、お腹に力がかかったときに尿が漏れてしまうタイプの尿失禁です。
女性の尿失禁では最も多いタイプです。骨盤底筋群が弱くなり、尿道や膀胱をしっかり支えられなくなることが原因と考えられています。
◇過活動膀胱

過活動膀胱とは、切迫した尿意があって、多くの場合、頻尿や夜間頻尿や切迫性尿失禁を伴う状態をいいます。
例えば次のような症例があります。

 ・急に尿意を覚え、トイレへ急いでも間に合わない
 ・水に触れると急にトイレに行きたくなる
 ・行ったばかりでもまたすぐに、トイレに行きたくなる

過活動膀胱は加齢とともに増加することがわかっています。
脳血管障害などの基礎疾患の場合もありますが、原因がはっきりしないことも少なくありません。
主な治療法は、抗コリン薬の服用ですが、膀胱訓練で改善する場合もあります。

◇膀胱炎

膀胱炎とは、なんらかの原因で膀胱内が炎症を起こし、頻尿や残尿感・排尿痛などをきたす病気です。トイレ を我慢したり、冷えやストレスを溜めることで悪化することがあります。
膀胱炎には炎症を起こす原因により、大きく2つに分類されます。

 ○細菌性膀胱炎
 ○無菌性膀胱炎(間質性膀胱炎)

○細菌性膀胱炎

細菌性膀胱炎とは、もともと無菌である膀胱内に、なんらかの形で細菌が入り込んで、膀胱内で増殖し、それが原因となって膀胱が炎症を起こす病気です。
放っておくと、痛みや血尿、さらには腎盂腎炎を引き起こす場合もあります。
膀胱炎は多くの女性が経験する病気で、女性の2人に1人は生涯で一度は経験するともいわれています。その理由は2つあります。

1.男性に比べて尿道が短く、3~4cmしかなく、細菌が膀胱内に侵入しやすいため
2.尿道口と肛門・膣が接近しており、肛門や膣に潜んでいる細菌が、尿道に侵入しやすいため

○無菌性膀胱炎(間質性膀胱炎)
無菌性膀胱炎(間質性膀胱炎)とは、細菌とは無関係に生じる膀胱炎で、その原因はよくわかっておらず、治療法もまだ確立されておりません。
この場合は原因が細菌ではありませんので、抗生剤を飲んでも治りません。
自己判断による抗生物質内服の乱用は、耐性菌を生み出す原因になり、危険です。
膀胱炎症状(頻尿・残尿感・排尿痛)を呈した時には、必ず尿検査を受けてください。
◇骨盤臓器脱(性器脱)
骨盤臓器脱は、主に出産を経験した女性に多くみられる疾患で、膣から膀胱・子宮・直腸などが下がってきて、放っておくと体外に出てくることもあります。
症状としては、お腹のはりなどの違和感・不快感・尿が出にくい・残尿感・股に何か挟まっているような異物感など、さまざまです。
必ずしも手術だけが治療法ではありません!
運動療法や薬物療法などの保存療法で、症状が改善する場合もあります。