上部内視鏡検査(胃カメラ)

上部消化管内視鏡検査

胃カメラによる検査は、日本人のがん死亡率上位に入る「胃がん」など各種疾患の早期発見・治療につながるとても大切な検査手法です。
苦痛を心配される方のために、鎮痛・鎮静薬を用いた胃カメラ検査も可能です。
お気軽にご相談ください。

胃カメラでは主に以下の疾患について調べる検査です

・胃がん
・食道がん
・胃潰瘍
・急性胃炎
・慢性胃炎
・胃ポリープ
・十二指腸ポリープ
・十二指腸がん
・十二指腸潰瘍
・逆流性食道炎 など

ピロリ菌について

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の中に寄生する細菌です。
ピロリ菌は、胃の中にある尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解し、アンモニアで酸を中和することで、酸から身をまもって生きています。
ピロリ菌が胃の中に多くいると胃壁の粘膜を減らしてしまい、胃酸によって胃壁が傷ついてしまいます。傷ついた胃壁は、胃炎や消化性潰瘍を発症させる要因となることがあります。

ピロリ菌の感染経路

日本におけるピロリ菌感染率は、60代以上方の半数以上が感染しているといわれています。ピロリ菌の感染経路は、いまだにはっきりとされていませんが、口から感染すると考えられ、上下水道が整備されていないような地域や国では感染率が高くなっています。

ピロリ菌の感染が疑われる方

・胃の具合がいつも悪い方
・胃や十二指腸潰瘍の経験がある・再発をくりかえす方
・消化性潰瘍と診断されたことがある方
・家系にて「胃がん」を患った人がおられ、心配な方

胃カメラによるピロリ菌検査と治療

胃の中にピロリ菌がいるかいないかは、経験のある医師が見れば慢性胃炎の有無でおおよそわかります。その際は内視鏡検査で胃壁の組織を採取し、ピロリ菌の存在を確認します。その結果、ピロリ菌がいると判明した場合は、抗生物質を7日間内服していただき、ピロリ菌の除菌を行います。