漢方治療

漢方治療をご希望の方へ

当院では従来の西洋医学だけでなく、東洋医学も積極的に取り入れています。
東洋医学は、西洋医学のように病気のみを治すのではなく、体のバランスを整えることで全身から病気を治すことを目的としています。
人間の体は「気」「血」「水」によって作られていると考え、これを整えていくことが治療の基本となります。

「気」・・・ 経路を通じて身体の隅々まで行き渡る気の流れ
「血」・・・ 血管を通じて身体全体に流れている血の流れ
「水」・・・ 細胞の中の水分を含めた身体全体の水の流れ

漢方治療により、これらの流れを正常にすることで病気を治していきます。

漢方薬について

漢方薬は、効き目や安全性に関する長い経験に基づいて、天然物である生薬(薬草の根や茎、葉などの有用部分を乾燥させたものや動物由来のもの、鉱物など)を2種類以上組み合わせたお薬です。生薬そのものの効果はもとより、数種類を組み合わせることにより、 生薬そのものの効果以外に新たな効果ももたらされるようになり、多様な症状に対応できます。

漢方薬が効果的と思われる主な症状

・風邪をひきやすい、あるいは風邪が治りにくい
・足がつる
・つわりがひどい
・体が冷える
・食欲がない
・イライラする、あるいはすぐに落ち込んでしまう
・めまい・動機・ホットフラッシュ
・便秘または下痢
・生理痛、生理不順   …等々

漢方薬の効果について

当院では、身体と心を総合的に診て、病気や症状だけでなく、体質や性格といった患者様ごとの背景も含めた診察・治療を前提に、漢方薬と西洋薬を使い分けて、あるいは併用して、治療させていただきます。
幅広い視点から、患者様に最善と思われる治療を行いますので、どうぞご安心してご相談下さい。

女性と漢方治療について

女性特有の病態に、特に影響を与えているものは、女性ホルモンの変化であり、閉経時におこる更年期障害などはその代表例です。

更年期障害の他、初経時・妊娠・分娩時・毎月の月経などの女性ホルモンの変化によっておこる症状として、冷え・肩こり・いらいら感・不眠などがあり、どこが悪いとはっきり定義ができないこのような病態は、西洋医学では「不定愁訴」や「自立神経失調症」と言われ、あまり積極的な治療はなされていませんでした。

これに対し東洋医学では、体のバランスを整えるという概念から、女性ホルモンの変化によって生じる様々な症状、どこが悪いとはっきり定義ができないような病態を改善するのに効果を発揮します。
日本人女性の平均寿命が85歳を超え、閉経後30年以上を生きる女性にとって、この長い年月をいかに過ごすかは重要なテーマだと思います。

そのいう意味においても女性にとって、漢方治療は今後もさらに、なくてはならないものになっていくと思われます。